防災士とは?
防災士は「防災・減災」に取り組むボランティアです。
「自助」「共助」「協働」を原則として、「公助」との連携に努め、社会の様々な場で、減災を進め、防災力向上を図る活動を行うため、防災・減災に十分な意識・知識・技能を有するとして、NPO日本防災士機構に資格認定された人たちです。機構の認定研修機関の講座を履修し、さらに救急救命講習を修了し「防災士資格取得試験」に合格した人たちです。
防災士の役割とは?
大災害発生時には、警察・消防・自衛隊などの公的な支 援の到着が遅れるのが現実であり、災害規模が大きくなるほど救助・救援は遅くなります。市民は消防・自衛隊等の公的機関が機能発揮できるまでの概ね3日間を、各自の家庭、地域や職場において生命・財産の被害軽減に努める必要があります。避難・救助・避難所運営等を、自治体、公的な組織やボランティアと協働して行う必要も生じます。そのため、平常時から防災意識の啓発、大災害に備える共助・協働の活動訓練や、防災・減災や救助等の技術錬磨に取り組み、大災害に備えなければなりません。
防災士はこのような防災・減災活動を地域と一体となって進めていきます。
防災士はどれくらいいるの?
主体的に研修を受けて認証を受けた防災士は、平成15年10月の第1号防災士から平成27年9月末までに、全国で97,376名(青森県:1,304名)生まれています。
防災士会とは?
さらに、もう一歩進んで、個人ではなく団体としてのパワーを発揮して効果的に防災・減災活動に取り組んでいこうと、平成16年10月に日本防災士会が設立されました。
加入している防災士は全国で6,500名(平成27年8月末、青森県:127名)が、資格取得後も継続して知識・技能の向上に努めています。
青森県防災士会(日本防災士会青森県支部)は平成18年2月に発足しました。20年の3月に、青森県防災士会は全国の防災士会で最初にNPO法人になりました。
防災士会員が何をするの?
地域防災力の向上に努め、防災協働社会の実現に寄与することを活動理念としています。
具体的には地域の防災活動に参画し、災害の事前対策や応急対策(復旧・復興活動を含む)等、地域の防災活動計画の策定・実施に関し、知識・経験を生かしてリードしたりアドバイスを行いたいと考えています。
そのために、会員互助のネットワークを構築し協力関係を確立するとともに、地域防災活動のリーダーにふさわしい防災知識・技能の研鑽に不断に努力し、各自治体とも緊密な連携を図ってまいります。
防災・減災に関する次のような事項は、いつでも防災士会会員にご相談ください。
- 自主防災組織等地域住民の防災・減災の事前の備え。(家庭における初期対応、備蓄品・防災器具の確保、家具固定、耐震補強、要援護者対策等の推進、防災訓練・防災活動計画の企画・立案・実施のアドバイスなど)
- 発災直後から消防・警察等の公的機関の救助・救援が開始されるまでの間、住民による被害軽減活動をサポート。(地域における災害直後の被災情報の収集及び伝達、安否確認、初期消火、被災者の救出・救護、避難誘導、避難所開設・管理・運営等)
日本防災士会会員の活動理念
- 日本防災士会会員(以下「会員」という)は、地域防災力の向上に努め、防災協働社会の実現に寄与することを活動の基本理念とする。
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会員は、地域の防災活動に参画し、災害の事前対策、応急対策(復旧・復興活動を含む)等、地域の防災活動計画の策定・実施に関し、指導的役割を果たすものとする。
そのために、次の事項に積極的に取り組むものとする。- 会員相互のネットワークを構築し、協力関係を確立すること。
- 地域防災活動のリーダーにふさわしい防災知識・技能の研さんに努めること。
- 自治体との緊密な連携を図ること。